私は子どもの頃、シイタケが大の苦手で、食事のたびに「シイタケを食べるとがんにならないよ」と親に言われたものでした。「そんなこと言って、好き嫌いをなくすための口実じゃない?」と当時は思っていましたが(じつはつい最近までそう思っていました(^^)、調べてみていろんなことがわかりました。
キノコは、漢方薬としても親しまれてきましたが、じつは、キノコ由来の抗がん剤として、シイタケに含まれるレンチナン、スエヒロタケのソニフィラン、カワラタケからとれるクレスチンという成分が、日本では正式な抗がん剤として認可されているんですね。
この成分はすべてβグルカンの一種なのですが、それらと比較してもかなりの量が含まれているのが、ハナビラタケだったんです。具体的には、100グラムのハナビラタケに、43.6グラムも含まれているのだそうです。抗がんとしては有名なアガリクスで11.6グラム、マイタケで8.1グラムですから、かなりの量だということがわかります。
その植生から“幻のキノコ”と呼ばれ、めったに手に入らなかったハナビラタケ。そのハナビラタケが、世界で初めて人口栽培されたのは平成8年のことでした。 そして、栽培に成功したハナビラタケを、財団法人日本食品分析センターが分析試験にかけたところ、アガリクスの3~4倍ものβグルカンが含まれることがわかりました。
これには、測定者が、実験を間違えたのではないかと何度も測定しなおしたというエピソードも伝えられています。それほど、驚くべき結果だったんですね。
βグルカンは、キノコの繊維に含まれる成分ですが、キノコの種類によって、βグルカンの種類も違うこともわかっています。 アガリクス、マイタケ、シイタケに含まれるのはβ(1→6)Dグルカン、ハナビラタケ、レイシに含まれるのはβ(1→3)Dグルカン。より有用性の高いのは、β(1→3)Dグルカンです。