ハナビラタケは、ハナビラタケ科、ハナビラタケ属に属するキノコです。学名を、Sparassis crispa (スパラシス・クリスパ)と言います。日本ではこの属のキノコとしてハナビラタケだけが報告されているため、 1科1属の特殊なキノコと言われています。
ハナビラタケという名前は、成長したときに花が開いたような形になることからつけられたようです。形は、開ききったバラやボタンの花に似ていて、キノコの中では、マイタケにちょっと近い感じといえばわかりやすいでしょうか。色は全体に白っぽく、ややクリーム色がかったものもあります。高さ10~30cm、直径が20~40cmとかなりの大型で、枝分かれをくり返しながら成長します。 花びら部分は厚さ1ミリ程度で平たく、また波打っていて、カリフラワーのような形状をしていることから、ヨーロッパやアメリカでは“カリフラワーマッシュルーム”とも呼ばれています。
北関東から北海道の亜高山地帯に生息しています。夏から秋にかけて、カラマツやブナなどの切り株や枯れた幹の根もとに、ごくまれに生えてきます。 通常、キノコはほとんどが日陰に生えるのに比べ、ハナビラタケは日差しの元でも生育します。海抜1,000m以上の高地でしか採れないことに加え、生きられる温度や湿度がかなりかぎられているため、すべての条件がそろった場合にのみ成長するようです。そのため、「幻のキノコ」と呼ばれています。 木の根元に生えるのは、木の養分を吸い取って成長するためで、海外で唯一発見されている北アメリカでは、木を荒らす「害」として扱われていたりもしています。